『昨日までと違う明日』
を目指して
社会医療法人ましき会 理事長 犬飼 邦明

ようこそましき会ホームページへ。 皆さまはいろんな目的があってこのホームページを開かれたことと思いますが、益城病院と皆さまとをつなぐコミュニケーション手段はあまり多くありません。必要な情報が皆さまに提供できるようこれからも努めて参ります。

さて益城病院は2020年に70周年を迎えました。昭和25年開業ですから昭和、平成、令和と3代にわたって利用者の皆さまや地域の方々そして職員や業者の皆さまにお付き合い頂いたことになります。

この間いろんな経験を積みご利用の皆さまのご意見を賜りながら「昨日までと違う明日」を目指して切磋琢磨して参りました。おかげさまで精神科医療機関としての診療実績についてはそこそこの評価を受けるようになりました。

現在の最大の目標はサービス提供をさせて頂く人材との出逢いです。いくらICT化を進めても医療介護の提供は人手に頼らざるを得ませんし、利用者のニーズを掴む感覚も生身の人間にしか分かりません。

大きな災害や新手の感染症など次々に自然界のもたらす試練のなか、安全安心で快適な職場環境を作るために私たちに何ができるのか、極めて微力ではありますが創意工夫を続けております。

この半年マスク装着により皆さまとのコミュニケーションがとりにくくなっています。「目は口ほどにものをいい」というものの、口や鼻を隠してしまうと表情がなくなり言葉も不明瞭になり、真心を伝えることが容易ではありません。

このささやかな1頁が皆さまとの出逢いを、そして同じ価値観を抱くもの同士の共感の場となることを、そして正しい情報を通じて皆さまとの交流の場となることを願っております。

2020年11月1日

地域に開かれ、
地域に貢献できる病院
益城病院 院長 渡邊 信夫

2016年9月に熊本地震で甚大な被害を受けた益城病院は、様々な復興支援を経て、2019年5月に新益城病院が移転オープンしました。移転時に記念植樹したコブシが白い花を咲かせ、トキワマンサクが紅い可憐な花をつけ、春には桜が満開となります。時を重ねるごとに木々は根付き、花を咲かせ、病院を彩り、気持ちを和ませてくれています。新病院は個室中心、少人数グループで、よりきめ細やかな対応ができるユニット構成となっています。各病棟は、明るく眺めも良く、過ごしやすいように配慮されています。

昨今の大規模自然災害の多発や新型コロナウイルスの感染拡大は、各方面に多大な影響を及ぼしています。精神科医療を取り巻く環境も、情勢の変化を敏感に感じ取り、柔軟に対応できるような病院にしなければなりません。そのような中、難しい局面での判断のよりどころは当院の基本理念だろうと考えます。

それぞれの職員が、この理念を胸に協力して役割を果たし、新しい病院のそれぞれの部署に色を付け、利用される皆様に、安心して療養できる環境を目指すとともに、益城病院のこれまでの歴史に思いを馳せながら、これからも、地域に開かれ、地域に貢献できる病院を目指しています。

益城病院基本理念
「患者さんとそのご家族に対し、最善のプロフェッショナルサービスを提供し、精神科医療の責任ある担い手として、地域の医療・福祉・文化に貢献します」

2020年10月吉日